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    心筋梗塞リスクが
    高いと言われたけど、
    それって
    どういうこと?

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    認知症のリスクを
    下げるには
    どうすればよい?

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このサイトでは、お手元の分析レポートに記載された基礎的なリスク因子や重大疾患リスクの詳細とその対策について、詳しく解説します。

よくある質問

健診結果の総合判定欄には「要経過観察」と記載されており、それほど緊急性はなさそうなのに、 今回の分析レポートではとても危険そうなことが書いてあります。 なぜでしょうか ?
個々の結果はそれほど悪くなくとも、 軽度の異常がいくつか組み合わさることで、非常に高いリスクとなることがあります。
たとえば「脂質異常症」が単独で存在する場合と、それに加えて「高血圧」「高血糖」「喫煙」などが組み合わさった場合とでは、後者の方がはるかに血管が詰まる危険性が高く、心筋梗塞などの疾患リスクが跳ね上がります。
このように、 健診結果はひとつひとつの項目だけではなく、 複数の項目を総合的に評価する必要があります。
疾患のリスクは、具体的にどうやって計算しているのですか ?
主に「コホート研究」という医学的に信頼性の高い手段で収集された調査結果をもとに、そこから得られた回帰式・リスク評価式を使用しています。 また、複数の学術研究結果を横断的に評価し
た「メタアナリシス」と呼ばれる手法から導かれたリスク比をもとに算出しているものもあります。

肥満

肥満の定義

脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態であり、体格指数 (BMI) : 25以上の方が「肥満」と定義されます。

  • 肥満度の程度は下表の通りに判定されます。

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肥満は万病のもと

  • 肥満は、糖尿病や高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などに加え、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群などの健康障害を引き起こし、最終的には、脳卒中や心筋梗塞などで命を落とす危険性を高めます。

    BMIが30以上の肥満(たとえば身長170cmで体重87kg以上)に該当する方は顕著に死亡率が上昇するため、減量が必要です。肥満の解消は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの改善や、大腸がんや肝がんの発生リスクの低下にもつながります。

    保健指導を活用するなどして、太りすぎず、やせすぎず、 BMI22前後を目標に体重を維持しましょう。

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食事の内容、食べ方を見直してみましょう

上記の例にある 170cm / 87kgの方であれば、基礎代謝だけで1,800kcalを超えるため、 食事に留意するだけでも比較的速やかに体重を落としていくことができます。下記に注意して日々の食生活を見直しましょう。

ゆっくり食べる (早食いは満腹感が生じるのを遅らせたり、食後高血糖を招いたりして、肥満を生じさせます)

朝食を食べる(朝食をとらない人はとる人の5倍も肥満になりやすい*)

*Ma, Yunsheng, et al. "Association between eating patterns and obesity in a free-living US adult population." American journal of epidemiology 158.1 (2003): 85-92.

食べすぎない(1日に必要なエネルギーを把握しましょう)

高血圧

「血圧の上昇」=血管が障害されて起きる変化

様々な理由により血管が障害されると起きてくる変化が「血圧の上昇」です。

動脈硬化で弾力が損なわれたり、プラーク(血管の詰まり)の形成で狭くなってしまったりした血管に血液を流すための代償として、血圧が上がります。内臓脂肪の蓄積や腎臓の障害もまた、様々なホルモン分泌を介して血圧を上昇させます。

血圧が上がってしまうと、それ自体が血管の障害につながり、さらなる高血圧を招くという悪循環が生じます。

成人における血圧値の分類
(mmHg)
診察室血圧 収縮期血圧 / 拡張期血圧
正常血圧 <120 かつ <80
正常高値血圧 120-129 かつ <80
高値血圧 130-139 かつ/または 80-89
I度高血圧 140-159 かつ/または 90-99
II度高血圧 160-179 かつ/または 100-109
III度高血圧 ≧180 かつ/または ≧110
(孤立性)収縮期高血圧 ≧140 かつ <90

(日本高血圧学会 高血圧診断基準)

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高血圧がもたらすリスク

高血圧の状態を放置していると、動脈の壁に負担がかかり動脈硬化を進行させてしまいます。動脈硬化は、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などのリスクを高めます。

収縮期血圧140mmHg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上で「Ⅰ度高血圧」と診断され、 正常血圧の人と比べて死亡率が3倍以上高まります。その後の生命予後も顕著に悪化するため、治療が必要です。

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高血糖・糖尿病

糖尿病とは

血糖を下げる働きをもつインスリンが十分に機能せず、血液中の血糖値が慢性的に高くなる疾患が糖尿病です。初期には自覚症状がないものの、進行が進むと腎不全や神経障害、動脈硬化などを起こし、失明に至ることもあります。

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糖尿病の判定

血糖値は食事の影響によって上下動するため、1回の採血だけで状態を正確に評価することは困難です。そこで、HbA1cというヘモグロビンに糖分が付加されて生じる物質の数値(割合)を調べることで、過去6ヶ月程度の血糖値の状態を知ることができます。

HbA1cが6.5%以上だと「糖尿病型」であり、血管・臓器への障害をきたしはじめ、うつや不眠のリスクともなります。また、HbA1cが6.5%以上であると同時に空腹時血糖が126mg/dLを超えていると、即「糖尿病」の判定となります。

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早期の治療で、合併症を防ぎましょう

  • 血糖値が高い状態が続くと、全身で様々な合併症が起こります。放置したままにすると、血管疾患や、失明、
    四肢の壊疽・切断
    にもつながります。 合併症を発症させないように、血糖に異常が見られる場合は早急に医療機関を受診し、治療を始めることが重要です。

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高度脂質異常

脂質=血管に直接的にダメージを与える要素の一つ

脂質異常症とは、LDLコレステロール(通称:悪玉コレステロール)や中性脂肪が多すぎる、あるいはHDLコレステロール(通称:善玉コレステロール)が少なすぎる、などの状態を示します。

LDLコレステロール
肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割。増えすぎると血管に沈着しダメージを与え、動脈硬化を起こす。
HDLコレステロール
余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える。

血管系疾患となるリスク

LDLコレステロールは180mg/dLを超えると顕著に血管系疾患の発症率が上昇します。また、HDLコレステロールとLDLコレステロールの割合も重要であり、LDLをHDLで 割った値(比)が4.5を超えると血管系疾患リスクが大きく高まります。(動脈硬化を起こさないためにはLDL/HDL比は1.5~2以下が望ましいと考えられています)

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日々の食事に気をつけましょう

コレステロールは食事から摂取する量よりも肝臓で合成される量の方がはるかに多いため、 「脂肪分を食べていなくても脂質異常症になる」 という現象が起きます。特に、余分に摂取した炭水化物は脂肪に変換されてしまうため、炭水化物を控えて、野菜・海藻や魚を意識して摂るようにしましょう。

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脳梗塞リスク

脳梗塞とは

脳には大小さまざまな血管が張り巡らされ、脳の機能を維持し、我々の体や心の活動を支えています。この血管が血栓などで閉塞してしまうのが「脳梗塞」です。

主な症状として、右左どちらかの手足が麻痺したり、言葉が上手く話せない、物が二重に見える、などがあります。日常生活に支障をきたしてしまうような後遺症が残ることが少なくなく、最悪の場合には命を落とすこともある重大な疾患です。

主な危険因子

  • 高血圧

  • 高血糖

  • 喫煙

  • 肥満

高血圧や高血糖により起こった動脈硬化が、脳梗塞を引き起こします。また、喫煙もたばこに含まれる有害物質が動脈硬化を進行させるため、脳梗塞の危険因子とされています。

リスク算出方法

大規模コホートによる脳梗塞発症率の算出

年齢、性別、喫煙、BMI、血圧、降圧薬の内服有無および糖尿病の有無から、今後10年間の脳梗塞の発症率を予測する計算式が明らかにされています。

(Stroke. 2013 May;44(5):1295-302.Development of a
point-based prediction model for the incidence of total stroke: Japan public health center study)

労働者を対象とした調査による脳梗塞発症率の算出

労働者にフォーカスして調査を行った研究に基づく疾患予測です。

(平成17年度 厚生労働省厚生労働科学研究費補助金・労働安全衛生総合研究事業「過重労働等による労働者のストレス負荷の評価に関する研究」)

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※上記①②両方で算出し、どちらかリスクの高い方の値で判定しています。また、この表は簡易表であり、 実際の判定とは一致しない場合があります。

認知症リスク

認知症リスクを上昇させる「血圧」「アルコール」「喫煙」

80歳を超えると、5人に1人はかかる認知症。

認知症にはいくつかの種類がありますが、大きなものの一つに、血管性認知症があります。脳の微細な血管が詰まったり破壊されると、その血管の先にある神経細胞が死滅してしまい、認知症の原因となります。若いうちから「血管を大切に」生活することで、予防が可能です。高血圧や脂質異常症には注意しましょう。

また、生活習慣で特に大きな影響を与えるのは、「アルコール」「喫煙」です。アルコールは一定量以上(1週間の合計でビール缶350ml換算7本以上)を飲むと、認知症リスクが有意に増加してしまいます。慢性的かつ大量のアルコール摂取は、脳の神経を継続的に破壊し続け、最終的に脳の委縮を招きます。節度ある適度な飲酒を心がけましょう。

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(Ohara et al.J Am Geriatr Soc 2015: 63; 2332-2339)
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心筋梗塞リスク

「心筋梗塞」=冠動脈血管が閉塞した状態

心臓へは、主に3つの血管が血液を送り込んでいます。冠動脈の枝が徐々に細くなっていくと「狭心症」という症状を起こし、完全に閉塞すると「急性心筋梗塞」を発症します。詰まった冠動脈が根本に近いほど症状は重症化しやすく、血流が広範囲に途絶してしまうと、即、死に至ることがあります。

主な危険因子

  • 高血圧

  • 高血糖

  • 高度脂質異常

  • 喫煙

  • 肥満

  • 精神的・⾝体的ストレス

  • ストレスやうつ病も心筋梗塞のリスクを高めることが知られています。身体だけではなく、こころのセルフケアも心がけることが大切です。

リスク算出方法

大規模コホートによる心筋梗塞発症率の算出

年齢、性別、喫煙、BMI、血圧、降圧薬の内服有無、糖尿病の有無、LDLコレステロールの値から、今後10年間の心筋梗塞発症率を予測する計算式が明らかにされています。

(Circ J. 2016 May 25;80(6):1386-95. Development of a Risk Equation for the Incidence of Coronary Artery Disease and Ischemic Stroke for Middle-Aged Japanese - Japan Public Health Center-Based Prospective Study)

労働者を対象とした調査による心筋梗塞発症率の算出

労働者にフォーカスして調査を行った研究にて心筋梗塞リスクを評価しています。

(平成17年度 厚生労働省厚生労働科学研究費補助金・労働安全衛生総合研究事業「過重労働等による労働者のストレス負荷の評価に関する研究」)

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※上記①②両方で算出し、どちらかリスクの高い方の値で判定しています。また、この表は簡易表であり、 実際の判定とは一致しない場合があります。

肝硬変リスク

自覚症状の現れにくい臓器「肝臓」

肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、機能がよほど低下しない限り、自覚症状が現れにくい臓器です。

アルコールの摂りすぎで肝障害・肝硬変・肝がんなどをきたすのはよく知られていますが、実は 肥満も肝臓に対して大きな悪影響を及ぼします。 肥満が続くと、肝臓に脂肪が溜まった脂肪肝と呼ばれる状態となり、肝臓が機能不全や炎症を起こしはじめます。 更に悪化すると「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」に発展し、最終的には肝硬変や肝がんに至る場合があります。

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FIB-4 indexによる肝線維化の推測

血液検査データから肝線維化の程度を推測するスコアリングシステムです。下記計算式で算出されます。

算出方法

Fib4-index =
( 年齢 × AST ) / ( 血小板数 × ALT^1/2 )

※健康診断で血小板数を測定されていない場合、 肝硬変リスク算出のために平均的な血小板数を用いて本数値を計算しています。実際のFib-4 indexの値とは異なる場合があります。

この数値が大きいほど線維化が進んでいることを示します。1.3以上でダメージが強く存在し、2.67以上で肝臓の線維化が進行していることが疑われます。

肝硬変リスクが高いと判定された方は、例え自覚症状が無くても、 重症化を防ぐために早期に医療機関を受診しましょう。さらに日々の生活では、 食事の量やバランス、食べる時間に気をつけて、こまめに体を動かしましょう。

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